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【泉鏡花・いずみ・きょうか】

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【泉鏡花・いずみ・きょうか】


 泉鏡花は明治時代から昭和にかけて活躍した小説家です。若い頃に『金色夜叉』で有名な尾崎紅葉に憧れ、上京するとその門下となりました。鏡花は師を敬うこと神の如しで、また尾崎も鏡花を可愛がり、作家デビューを後押ししました。

 師である尾崎は、明治36年、わずか37歳という若さで亡くなってしまいます。尾崎はその臨終の床にあっても、鏡花の原稿に目を通して添削していたと伝えられています。尾崎の死後、同じ門下だった徳田秋声(とくだ・しゅうせい)と歓談していた時、秋声が師である尾崎のことを揶揄したと感じた鏡花は、火鉢を飛び越えて一方的に秋声を殴りつけたというのは有名な話しです。

 泉鏡花の墓は、東京都の都営霊園である雑司ヶ谷霊園にあります。そしてその墓石には、源氏香紋の一つ「紅葉賀(もみじのが)」が刻まれています。これは師である尾崎紅葉への愛情表現に他なりません。鏡花と仲のよかった里見トン(さとみ・とん)は、『二人の作家』という作品の中で鏡花が用いた「紅葉賀」について触れ、その師弟の情誼の深さに感動したと書いています。

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