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【撫子・なでしこ】

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【撫子・なでしこ】


 撫子はナデシコ科の多年草で、カワラナデシコ(大和撫子)は秋の七草となっています。古くから貴族に愛されて栽培されて賞美する植物でした。家紋の撫子は、瞿麦(くばく)や石竹(せきちく)と書かれるものも同義として扱われますが、家紋発生以前の『万葉集』には、すでに瞿麦、石竹を詠み込んだ歌が見られます。また古名を「常夏(とこなつ)」といい、『源氏物語』第26帖の題名となっています。

 中国では虎を見つけて矢を射掛けると、虎に見えたものは大きな石でしたが、放った矢は見事に石に刺ささったという伝説があります。そしてその矢はやがて芽吹いてナデシコの花になったと伝わっています。ですから「石竹」とも表記されるのです。この逸話は日本でも『曾我物語』の中で「志のある者の放つ矢は石をも貫くのだ」と紹介されて、多くの武家が共有する知識でした。撫子紋が主に武家に多く用いられていることから、紋章となったのはその故事が武家に好まれ、尚武的な意義で紋章化したと思われます。

 美濃国の斎藤氏が撫子紋を用いたことが有名で、記録には見えませんが戦国武将の斎藤道三なども用いていたのでしょう。また信濃国を発祥地とする井上氏の一族にも多く見られ、また九州の渡来系の名族大蔵氏の一族も多く用いています。中部地方や九州北部、京都府から兵庫県にまたがる丹波地方に多くみられる家紋です。

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